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Scala, Android, Architecture, Management, Service Design あたりを主戦場としております

ScalaMatsuri 2014 で「国技と Scala」というタイトルで発表しました

国技と Scala (Japan's national sport and Scala) // Speaker Deck

ドワンゴグループにおける、ニコニコ以外の Scala 開発事例として、日本相撲協会公式アプリのバックエンドに Scala/Play Framework を利用した事例について発表してきた。

言いたかったのは主に2点

  • 長期運用の可能性があり、1万行越えだす様な規模であれば、静的型付けな環境は高い保守性と心の平安をもたらす
  • Scala のプラクティス、ノウハウなどで、既にやっている人にとっては常識となっている様な暗黙知も積極的に公開していき、Scala のエコシステム、コミュニティをもっと盛り上げていきましょうということ(自分もふくめ)

相撲という限られたマーケットであり、スケールさせる為にはとか、分散処理とかの Scala っぽい Reactive Programming 方面な話しではなく、単純に Scala/Play をスマートフォンアプリ開発のバックエンドとして利用した事例について発表した。 その開発する中で考えた設計判断、プラクティス、ライブラリの所感について触れ、基本的には、運用が必要なシステムで1万、2万行越えだすと、静的型付けであることによる保守性の高さは、結果的にコンパイル時間等を払拭できるほどの安全性、生産性、心の平安を生むと思っていて、要は静的型付けである事は非常に価値があって、特にテストが難しいテンプレート(twirl)の静的型付けは素晴しいという事を言いたかった。

また、昔から Scala コミュニティで情報共有している方にとっては当たり前になっているであろうけど、新参者は調べても良く分からない…といった、Scala での例外処理、無停止デプロイや静的コード解析などについても触れ、自身の現時点の考えとして、この様にやればよいのではないか、と考えているプラクティスを紹介した。 そして、話した内容というのはやはりあまり表に出ていない情報が多いので、Scala 新参者は得たノウハウや書いたコードを積極的に書いて、Scala コミュニティやエコシステムの更に発展させる為にもっと盛りあげていきましょうということを偉そうに言った。

ScalaMatsuri スタッフの皆さん、本当にお疲れ様でした & ありがとうございました!